今回借りたベンツCLA |
フリーフローティングタイプとは
一般的なカーシェア…日本だとTimes カーレンタル、米国だとZipCarのような…では、予め決まった駐車スペースに車が置いてあり、それをWeb等で予約して乗車、終わったらまた元のスペースに戻すというスタイルです。
対してフリーフローティングタイプでは、決まった駐車スペースがありません。街のそこら中に車が置いてあります。アプリで車の駐車場所・車種・残り燃料を確認して予約・乗車開始。目的地に着いたら、そのあたりの停めて良い所に停めて終わりです。料金は乗車時間で清算されます。
car2go app でシアトル中心部を表示した様子
「P」は提携民間駐車場
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「停めて良い所」というのは、シアトルの場合「路駐して良い所全部」になります。シアトル市内はシアトル市交通局が路駐、パーキングメーターを管理しているのですが、car2go は市と一括契約しているので利用者は料金・手続きを気にすることなく路駐OKならどこでも停めてよい、という仕組みです。また一部の民間駐車場とも契約しており、そういう駐車場にも停めてよいことになっています。
逆に言うと、バス通りや出入り口、消火栓のような元々路駐禁止の箇所、民間駐車場や施設内の駐車場には乗り捨てできません。
また、乗り捨てして良いエリア「ホームエリア」はシアトル市内に限られています。市外に出る・一時的に駐車するのは自由ですが、乗車を終える場合は市内に戻る必要があります。
例外としてシアトル=タコマ空港(あそこはシータック市です)があり、ここでは近隣の契約駐車場で乗り捨て・ピックアップが可能になっています。
使用申し込み
car2go は米国外の免許保持者でも申し込みOKです(対して、シアトルで同種のフリーフローティングカーシェアを行っているReachNow, LimePodは米国免許保持者のみになっています)。
日本の場合、
- 国外運転免許証
- 無事故無違反証明書(英文)
の二つが必要になります。どちらも地元の警察署で発行できます。我らが埼玉県警の場合、大宮ソニックシティにある「再交付・国外運転免許センター」で国外運転免許証は即日発行可能です。無事故無違反証明書の申し込み書もここにありますが、手続きは郵送で数日かかります。どちらも手数料が掛かります。
この二つが揃うと申し込み可能になります。私が行った手順は、
- スマートフォンのアプリで申し込み開始
- 住所は滞在地のホテル、請求先は現住所を入力
- 免許証の画像をスマホで撮影する手順では、国外運転免許証を(取り敢えず)撮影
ここのサポートリンクから、car2go サポートに対して国外運転免許証・無事故無違反証明書のファイル(私はスマホで撮影したものをPDF化しました)を添付し、これこれこういう理由で書類あるんで登録よろしくねとメールで送信します。
が。んが…ここからが長かった。私の場合、2019年1月初旬に上のメールを送ったのですが、最終的に承認されたのは2019年2月末でした。この間何度かまだですかーーー!とやりとりしましたが、どうも保険会社の承認プロセスが完全に詰まってしまっているような感じでした。car2go , 使いたい場合はかなーーーーり余裕をもって申し込みする必要がありそうです。
car2go 事務局とのやり取りの記録
正直2月以降はもう無理かなと思ってました
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実際の乗車
乗車開始は、
- アプリで車を探す。地図上に車種と色、ナンバー、ガソリン残量が表示される。
- 乗る車を選んでReserveをタップ。これでこの車を30分間キープできる。
- 車の場所まで移動。歩くなりなんなり。
- 車を一通り見て大丈夫そうなら、利用プランを選択して「Start」。
- 事前に登録したPINをアプリに入力→次に、車のフロントウィンドウのディスプレイに番号が表示されるのでそれもアプリに入力。ここで車のドアロックが外れる。
- 乗り込み、グローブボックスからキーを取り出しドライブ開始。ぶっぶー。
「利用プラン」は、1分幾らの従量制+何時間幾らの定額制の組み合わせです。また車にダメージがあった場合、先に写真を撮ってサポートに送信することになっています。
乗車終了は、
- 停めて良い所に停める。
- キーを抜き、グローブボックスに戻し、ドアを閉じる。
これで終わりです。フロントウィンドウのディスプレイにその旨表示され、またアプリにも通知が来ます。なお、終了にあたってガソリン給油の必要はありません。また給油した場合料金は払い戻しされます。ガソリンスタンドで給油した後、レシートをグローブボックスに入れておくと後日清算されます。
印象・感想など
借りる・返す手間が最小化されている
ここが一番気に入った所です。レンタカーを借りる・返すのは何処でも手間なもので、列に並んで手続きを待ち、毎度契約条件を確認してサインして云々云々と。返すにもガソリン満タン云々。そういう手間を全部すっとばしてすぐ乗れる。素晴らしい。無人で済むので言葉の心配も少ないです。
また、シアトルではレンタカーの店舗が空港に集中しておりシアトル市内には実は少ないので、そういう意味でも便利です。
車の割にはお安い
2019年3月現在、シアトルエリアでcar2go が提供している車はメルセデス・ベンツの二車種、
- CLA - 4ドアセダン、4人乗り
- GLA - 5ドアハッチバック、5人乗り
シアトルエリアはこの2車種
その他・欧州ではSmart For Two/Fourも使われているようです
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です。Cセグのプレミアム枠といった所でしょうか。後方レーダーや衝突防止、バックカメラなど安全装備全部乗せです。同クラスの車を普通のレンタカーで借りる場合、安めのAlamoやSixtに比べてもちょっと安い感じです。保険の付け方などで変わっては来ますが。また、元々使い方が違うので比較しづらい所もあります(例えばシアトルからバンクーバーまで移動して乗り捨て、等はcar2goでは出来ない)。
なおcar2go の場合、2019年3月現在では初期登録に数ドル掛かるのみで月額料金等は特に無いため、旅行者のちょっとしたお試しにも使いやすいです。
シアトル中心部で路駐場所探すのは大変
金曜午後にシアトル市内、ベルタウン辺りに帰って来たのですが、まぁ走っても走っても路駐場所の空きが無い。延々探しても見つからず、結局は上でも触れた契約駐車場に停めました。契約駐車場はアプリ上に表示されるので、予め何個か当たりつけておいたほうが良さそうです。また、ダウンタウン等中心部でちょっと乗って降りるくらいなら素直にUBERかLyft使った方がいいですね。
申し込みに時間がかかり過ぎ
上にも述べましたが、一ヶ月以上かかるのは流石に困りますね。他の件でサポートに問い合わせても大丈夫なんだろうかと不安になります。
ホームエリアが狭い
ホームエリア==シアトル市内のみなので、車で動ける範囲に比べると小さめです。近隣のタコマ、ベルビュー、レドモンド、エバレットあたりまで乗り捨てできるとかなり便利なのにと思います。なお、ベルビューが入っていないので…空港でピックアップし、MVP Summit 指定のベルビューのホテルの近所で乗り捨て、という使い方は出来ないです。無念。
でも車は楽しい
そうは言っても、移動の自由が得られる車は楽しいです。個人的にはバスも電車も交通機関は大体好きですが、好きに移動できる車はやはり別だよなと思ってます。
元々、Test Drive Unlimited や THE CREWなどの車ゲームを通してアメリカでのドライブに憧れがあったので、今回運転できてとても楽しかったです。
今回はベルタウンからエバレットのボーイング見学施設までの往復でした
帰り、I-5を南下していってダウンタウン シアトルの高層ビル群が近づいていく様は
うひょーーーー!!!って感じでしたね…伝わるかな…
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CLAは当然左ハンドルですが、
コラムシフトでもあるんですよね…
車線変更でうっかりウィンカーのつもりでNに入れたりシフトダウンしたり
中々にエキサイティン!!でした。
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