2017年6月30日金曜日

Microsoft MVP for Windows Development を受賞しました

Microsoft MVP for Windows Development を頂きました(*´▽`*)ウラー
2017年6月1日付でした。


頂けるガラスのトロフィー
その他認定証、シール等がもらえます




 Microsoft MVPって何? 何か良い事あるの?といった話は… Alan Mendelevich さんが最近書かれたBlog記事が大変良くまとまっているのでそちらをご参照頂くのが良いです。

Why would I want to be a Microsoft MVP and how do I become one? Part 1.
https://blog.ailon.org/why-would-i-want-to-be-a-microsoft-mvp-and-how-do-i-become-one-part-1-529d34123117

…とリンク貼るだけも何なので、その記事を真似て自分の場合どうだったかを書いてみようと思います。


1. Microsoft MVPとは



日本MSのMVP 紹介からそのまま引用しますと、
https://www.microsoft.com/ja-jp/communities/mvp/


「マイクロソフトの製品やテクノロジーに関する豊富な知識と経験を持ち、オンラインまたはオフラインのコミュニティや、メディアなどを通して、その優れた能力を幅広いユーザーと共有している個人を表彰するものです。」


受賞カテゴリはMSのサービス・製品に対応した以下10種類です。

Azure, Windows, Office, Visual Studio and Development Technologies, Data Platform, Cloud and Datacenter, Enterprise Mobility, Windows and Device for IT, Office Servers and Services, Business Solution

 …もう少し生っぽい話をしますと、自薦又は他薦で地域会社(ここでは日本マイクロソフト)に申請します。申請書類には、上の説明にあるような「コミュニティへの貢献活動」を書きます。活動は以下のカテゴリに分けられています。

オンライン活動・イベント等での講演・出版・イベントの運営・オンラインフォーラムのモデレート・ソーシャルメディアでの活動・ポッドキャスト・サンプルの公開…

 それぞれのカテゴリでの活動は、PV幾ら稼いだか・本なら何部・講演なら聴衆何人…など評価可能な数字込みで記載します。…別に全部やってないとダメという話ではないです。後でまた触れます。
ここは日本人の慎みを一旦忘れ、ポジティブなアメリカじんに成り切って、嘘の無い範囲で自分をアピールします。雰囲気的には…外資の会社に出す職務経歴書のノリに近いです。
これら申請を上に挙げたサービス・製品の(US本社の)プロダクトグループが審査し、Youいいね!となったら合格、という流れであるようです。正確なところはわからない部分も多いですが。

 このように、MCSA, MCSEMCP のような「試験」を伴う「資格」とは根本的に別のものです。受験料のようなものもありません。

 審査は2017年2月より「毎月審査」に変更になっています。私は以前、年4回の頃には書類出そうと思っていてもまだ大分先だな…でもまぁ騒ぐほどでもないか…と毎回出しそびれていました。
なお今回、私は応募書類を2017年3月に提出し、審査の結果は5月1日に連絡されますという話だったのですが、期日を過ぎても受賞・落選どちらの連絡も無く、アルェー…これが今話題のサイレント…と忘れかけていた所6月1日に受賞Mailが届き大変驚いたという経緯がありました。こういうこともあるようです。



2. 得られる便益


即物的なもの


 まず分かりやすい所では、Visual Studio Enterprise Subscription 相当のものが一年間使えます。Visual Studio, Office 365, その他MS製品、Azure 月15,000円相当の使用権など。普通に買うと3,000USD/Yearです。
加えて、Partner企業の開発製品等が使えるOfferもあります。

大きな声で言う事でも無い動機としては、以前別件で頂いたbizSpark の権利が今年で切れるため、後釜としてMSDN Subscription タダで使える手は何かないかしら…という下心がありました。


コミュニティサービス


 MVP Distribution List 、いわゆるMailing Listやその他コミュニティサービスが用意されています。 NDAなので内容はご紹介できないのですが…

私はUWP App を中心に活動していますが、日本・それ以外でも活発なコミュニティというのをあまり見たことが無く(フォーラムやSO等は別にして)、詳しい人の寄り合いみたいなものがあれば参加したいと思っていました。MVP DL は、そういう私にはかなり嬉しいサービスで満足度は高いです。結構な流量のMLを毎日読んだりたまに書いたりしています。
まだ参加できてはいないのですが日本でのイベント、またMSの本社シアトルでの Global Summit等もあるようです。後者はおぜぜ、お足的に厳しい部分もあるのですが…ウウ


3 どうやってなるのん


 受賞された方のお話をBlog 等で読むと、開発者イベントや勉強会等で活動していると地域のCoordinatorに応募してみないかと誘われた、知人のMVPに推薦された的な話が多いようです。

私の場合で言うと、特に地域会社の方々と御縁があるわけでもなく、イベントや勉強会にも殆ど出ていませんし講演経験もありません。このため、上の1で列挙した「活動」のカテゴリで見ると…講演・コミュニティ等の対人活動的な点数はおそらく極小、0だったろうと思われます。

このため稼げた(であろう)部分は専らオンライン方面で、

 Stack OverflowやMSDN Forum については、投稿数こそ多くは無いのですが、質問者の助けになりそうな部分を重めに…こってり書いてきたとは思っています。サンプルのUWP App をストアに載せたりソースをOneDriveやGithubに置いたりと。

Dev Center Insiderですが、Dashboard には言いたいことが色々あったためBuild2016でInsider Programがアナウンスされた時に即応募し、Feedback・ProblemReport・Suggestion等結構送っていました。

Blog については、F10 や WWC の開発中に新規技術を試し実装した記事…Windows Hello、UI.Composition、Xbox One への展開、Project Rome対応…が多かったため、そこをアピールしました。APIをDocument通りに入れてソース貼ってハイ動きましたね、というのも寂しいので、なるべく「実際にリリースしているAppで使ってみてわかった」話を中心に書いてきました。PVは大したこと無いのですが、ネタ的に扱う人が少ないので検索順は割と上に行きやすいのがポイントだったかもしれません。

この辺りを実績として搔き集めれば通るのでは?通るといいな…通った!という所です。



もしMVPになったら…?という大変頭の悪い動画
かなり昔のやつです

2017年6月14日水曜日

F10 recent updates - High contrast color support, PCL profile111

画像掲示板ブラウザ F10、以下二つのバージョンをリリースしました。Win10 Creators Update, 又は Anniversary Update 上で F10 をお使いの場合、自動的に更新されます。
なお、今回の更新は「段階的に」行うため、更新が行きわたるのに普段より時間が掛かる見込みです。

F10 image bbs browser
https://www.microsoft.com/store/apps/9nblggh1ntrd

  • F10 ver 1.4.386 - Windows 10 1703 (Creators Update)
  • F10 ver 1.3.386 - Windows 10 1607 (Anniversary Update)

(6月30日追記: 以下の変更を入れた 1.4.388 がストアに載りました。)

  • Narrator 対応…Narratorでレス内容を簡単に読み上げできるよう変更
  • スタートメニュー用タイルにアプリの文字列表示を追加 ハイコントラスト設定の場合、タイルの画像が見えなくなりアプリを識別できなくなるため


変更点


F10 1.3 / 1.4 共通: ハイコントラスト カラー対応


ハイ コントラスト表示



今回の更新で、OSの設定でハイコントラスト カラーを使用している場合、F10内の配色もそれに準拠したものに変更されます。
OSの設定は、設定→簡単操作→ハイ コントラスト で変更できます。

※これまでも適用自体は可能でしたが、一部の表示がハイ コントラストに適した配色になっていませんでした。


F10 1.4 のみ: コア機能の PCL Profile を 32 から 111 に変更


こちらの項目については、後日別の記事で詳しく書く予定です。


段階的ロールアウトについて


今回の更新には「段階的なパッケージのロールアウト」(Gradual package roll out) 機能を使用しています。

※お使いのユーザー様側から見ると普段の更新と同じで、特に作業等は必要ありません。

段階的なパッケージのロールアウト
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/uwp/publish/gradual-package-rollout

以下のような流れで更新が行われます。


  1. ランダムに選択されたユーザー(今回は全ユーザーの20%)に対し、更新版が配布されます。
  2. こちらで動作データを確認します。
  3. 動作データに問題が無ければ、全ユーザーに対して更新を配布します。更新上の問題が見つかった場合、更新を中止します。


今回の変更の2番目…PCL profile の変更はテスト済みではあるのですが…アプリケーションの動作全てに関わる部分でもあるので、大事を取って「様子を見ながら」更新することにしました。


Dashboard 上の表示
このような感じでじわっと適用範囲を調整できます。