2015年2月28日土曜日

MSCC Round 1 敗退しました

首記の通り、MSCC Round 1 敗退という結果になりました。
ほぼ自分向けの記事で、他の方に読んで頂いても得られるものは少ないかもしれませんが…この数か月間かなり本気で取り組んでいたものでもあるので、しっかり反省してケリをつけておこう、という趣旨の記事です。


完成


画像ビュアー+PDF/Zip リーダ PICT8 と、世界時計 Wheel World Clock で参戦しました。
MSCC、3年分の開発環境を頂ける参加賞は素晴らしいですが、やはり圧倒的に魅力なのは一等賞金60万円です。今のストアアプリ市場で60万稼ぐ事の困難さを考えれば、当時の私の目の色が変わったのも止む無しという所です。
こういう事はっきり言うのは何ですが、私は一等を取りたくてアプリを開発していました。
12月~1月にアプリを完成させた時は、やるだけのことは出来たという自負がありました。後は他の参加者のアプリ・Azureサービスがどれくらいのものなのかと。

増長


告白するのは大変に恥ずかしく、またその内容は他の参加者に対して大変に失礼なのですが、正直に言いましょう。
1月下旬でしたか?1週間ほど応募作品のリストが表示されていたことがありました(※1)。ざーっとストアを眺めた時…1等は別にして、「あ、これ箱1いけるんじゃね?」と思ってました。傲慢、なんたる傲慢。石を投げてくれて構いません。
箱1届いたらゲーム何買おうかなーーやっぱGTAVかなーウヘヘヘとAmazonを覗いたり。
哀れなピエロとはまさにこの事でしょう。ああああ。

※1 そのとき picolyl さんが作られた アプリリストのサイトがあります。本家 MSCC よりずっと見やすく便利。
MSCC App List
https://aliapps.azurewebsites.net/msccapps/

兆候


だがしかし、その増長も長くは続きませんでした。アプリは Application Insights で使用状況の統計を見られるようにしているのですが、PICT8 はその結果がはっきりと悪い。DL・販売数に比して使用回数が伸びて無いんですね。また、これは売りになるだろう、と自信のあった機能…FilePickerContract 機能、Zip/PDF閲覧機能…の使用頻度が極めて低いことも分かりました。

(こういう事象を察知できるのは Application Insights の面目躍如という所ではあります。便利です)

有料アプリ故DL数がそれ程伸びないのは想定内でしたが、その後の使われ方は予想を裏切るものでした。あ、これは…やってしまったかも……、今のデザインとアプリの展開方法に大きな問題があるのが判ったのが2月でした。

現実


2月27日のRound 1 発表、結果は改めて申すまでもありません。
ガックリと来たのですが…上に述べたような兆候もありました。
この結果は当然の事であったのでしょう。

反省


PICT8 

80MBくらいの巨大画像を連続でFlipできる、ズームで拡大操作を行ってから本サイズでデコードするのでメモリ食う量が少ない、ファイルのサムネイル表示が速い・詳細なEXIF情報表示等……自慢できる所はあるのですが…しかし、それらは数分さっと使って評価する場合には、あっさりとチュートリアルそのままに書いた簡単な画像ビュアーとほとんど差別化できない所です。アイデアを評価するという視点で見ると、如何にも普通の画像表示アプリであったのでしょう。引きが弱い。

Wheel World Clock

こちらはやっつけで書いてしまったアプリなので、評価低いのも止む無しかなと。時計ですからね。ただこれ、AIで使用状況を見ると World Wide に使われているようで、作者としては(こちらは)嬉しい誤算でした。無料ということもあり、DL数はPICT8よりずっと多いです。

フォーラム点数

質問2件・回答としてマーク1件、獲得ポイントは0点でした。
私がフォーラムの閲覧・回答作成に費やせる時間と今のフォーラムの状況では、これが精一杯だったかなと思います。が、評価点数の半分を占めるフォーラムで0点はやはり致命的な所です。


展望


私も技術屋さんなので、つい「技術的に可能になったイカす事」=「喜ばれる、売れるもの」と思い込んでしまう所があります。気を付けなければと思っているのですが、それでも今回のようにやってしまう。誰に向けての製品なのか、よく考えなければいけないですね。
今年はWindows 10 のスタートに加え、ここ数日で急に降ってわいたWindows Phone への日本市場の再参入話等イベントが多いです。せっかく参加賞として頂いたAzure+MSDNの3年使用権を使って、Azure や Mobile Service 系で面白い事(そして喜ばれるもの)を作ってみたいなと考えています。

☆☆☆

最後になりますが、
Round 1 敗退の皆様、お疲れ様でした。後は勇者に任せましょう。
勝ち抜かれた勇者の皆さま、おめでとうございます。魔王オスクリダの討伐…は中止ですので、是非エスポワール王国に光を取り戻すべく尽力していただければと思います。


2015年2月23日月曜日

Windows Phone ベースのデバイスで動作する Universal Windows アプリ開発着手のお知らせ


Windows Phone ベースのデバイスで動作する
 Universal Windows アプリ開発着手のお知らせ
 
 
(画像はベース)
 
 


DDLGは、Windows Phone ベースのデバイスで動作する Universal Windows アプリの開発に着手していることをお知らせいたします。 我々は、マイクロソフトの一つの Windows で幅広いデバイスをサポートするという取り組みを強く支持しており、これまで Windows 8 で動作するWindows ストアアプリ、並びに Windows / Windows Phone 両方で動作する Universal Windows アプリを提供して参りました。

今回マウス コンピュータの Windows Phone をベースとした製品を最新ユビキタス端末としてラインナップ化していくという発表を受け、この日本でも Universal Windows アプリのさらなる需要拡大が見込まれております。 弊社CEO佐藤は「Windows Phone エコシステムに日本という有望な新興市場が爆誕することを歓迎したい」と述べ、「一つのアプリ開発ベースで、従来のデスクトップパソコン、ノート、タブレットからWindows Phone、そして Windows 10 ではRasPi2 や XBOX One まで動作可能となる見込みの Universal Windows アプリには最早魅力しか無い。我々もアプリの Universal 化を加速し、この市場がアプリ開発者・デバイスベンダー双方にとって投資する価値のある、Win-Win な場となるようサポートしていきたい。Windows だけに」としています。


なお、現時点では Windows ストアアプリとして提供している 無線LAN内蔵SDカードクライアント WiFiSD8 の Universal アプリ化を予定しております。詳細な製品構成や販売時期につきましては、改めて後日発表させていただきます。


(簡単に言うと、WiFiSD8のUniversal化そろそろ始めるかーマウスコンピュータさんから遂にWindows Phone出るしな!、という意味。多少浮かれています:)

2015年2月22日日曜日

ストアアプリ が C#/C++/HTML どれで書いてあるかを確認する方法

ストアアプリがC#/C++/HTML, どの言語で書いてあるか気になりませんか?特に…これXAMLでどうやってんの?HTMLかも?という場合。以下がその方法です。

(2016/01/29 追記:Win10 以降の UWP…Universal Windows Platform Appでは、.NET を使うAppは全て.NET Native で配布されます。このため、この記事後半のC#/C++ の見分け方は通用しなくなっています。この記事の例・PICT8の用に、全てNativeBinaryの形です。)

※ この記事ではC#とVBの.NET 組を合わせてC#と表記しています。VB派の人ごめん。

タスクマネージャの詳細タブを開き、ヘッダで右クリック→列の選択と進み、「パッケージ名」をチェックします。

タスクマネージャ→詳細→ヘッダを右クリックして「列の選択」

すると、このように「アプリのパッケージ名」に対応する「プロセスの実行ファイル名」が分かります。

アプリ名とプロセス実行ファイル名

ここで実行ファイル名が「WWAHost.exe」になっているものはHTML/JS アプリです。

なっていないものはC# 又は C++ アプリです。

C#とC++を見分けるには…色々方法有りそうですが、僕が使っているのは Visual Studio と一緒に入るWindows SDK の CorFlags.exe を使う方法です。

実行ファイルが.NET モノの場合ヘッダには必ずCLR ヘッダが付き、C++ストアアプリ==ネイティブ実行ファイルには付きません(OSのローダはここを見てCLRをロードするか決めるので)。CorFlags に実行ファイル名をパラメータとして渡すことで、このCLR ヘッダ情報を確認する事が出来ます。

Visual Studio の開発者コマンドプロンプトを管理者権限付きで開き(というかSDKの.NET toolsにPathが通ってればなんでもいいですが)、c:\Program Files\WindowsApps 以下のアプリのディレクトリに移動し、アプリの実行ファイルをパラメータとして「CorFlags.exe」を実行します。

CLR ヘッダ情報が表示される場合、それは.NET アプリケーションです。
表示されない場合、それは ネイティブ アプリケーションです。


C#ストアアプリ Wheel World Clock に対してCorFlags.exe を実行した様子
CLR ヘッダが存在しているのが分かります

C++ ストアアプリ に対してCorFlags.exe を実行した様子
CLR ヘッダが含まれないためエラーとなります。


ちなみに、Program Files\WindowsApps を覗くと、HTML AppはHTMLやJavascript ファイルの中身を覗くことができます。ただ微妙にリバースエンジニアリングに片足突っ込んでいる気配もするので…この辺りにしておきます。

※ 管理者権限のコマンドプロンプトからはWindowsApps にアクセスできますが、エクスプローラーでアクセスするには結構色々権限を弄る必要がある+戻すのも大変なのであまりお勧めしません。

※ Win8 ターゲットのC#/C++ XAML アプリは、この方法でXAMLも覗くことができました。ビルドターゲットをWin8.1 にしている場合、XAMLはXBFにコンパイルされた形でインストールされるのでダメですが。


余談

これで色々動かしてるとすぐ判るのですが、プリインストールされているMicrosoft のストアアプリは殆どがHTML/JS アプリです。逆に、ストアに上がっているものはC#が圧倒的に多い感じがします。たまにHTML、まれにC++的な。ゲームだとC++が多いのかもしれないですが、僕はあまりゲームやらないので良く判りません。

余談2

現在はVS2015 で試すことができる面白技術、.NET Native をご存知でしょうか。.NET で書いたアプリをストアからDLする際、実行環境のアーキテクチャに応じてNativeにコンパイルし直した状態でインストールされるという、何周も回ってよくわからないけど凄い感じの技術です。これを使えば.NET Frameworkが全く入って無くてもC# ストアアプリが実行できるんだぜ!とMSさんは豪語しています(そんな環境があるのかどうかはともかく)。

確認してみましょう。C# で書いたストアアプリ PICT8 をこの.NET Native 有効にしてビルドし、実行ファイルを確認すると…

.NET Native アプリでCorFlags.exe を実行した様子

おおおお、確かにネイティブバイナリです。凄い。

2015年2月17日火曜日

うまく行かない人用の Application Insights ガイド

※2016年4月追記 StoreApp / UWP App用のApplication Insights 新規受け付けは2016年4月15日で終了しています。既存ユーザーはHockeyAppへ移行するようにというアナウンスが出ています。

Transitioning Mobile Apps from Application Insights to HockeyApp
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/transitioning-mobile-apps-from-application-insights-to-hockeyapp/


この記事の要約

  • Application Insights (以下「AI」)とは何か?をこの記事で説明する気は全く無い
  • AIのインストールは上手くいけば簡単だがハマると泥沼
  • そんな沼仲間とインストール方法を共有したい

※ この記事で紹介するのは、Windows / Windows Phone用の C#/XAML ストアアプリのみです。JSもの・サーバものには触れていません。


プロジェクトへのAIの追加はとても簡単(なはず)です


ソリューション エクスプローラーのプロジェクト上で右クリックすると、「Application Insights を追加」というメニューが表示されているはずです。メニューをクリックすると、この記事で延々説明する面倒な作業は全てWizardがやってくれます。おめでとう!一番下の「完了!」へどうぞ。


☆☆☆


しかし、不幸にも…

  • メニューが表示されない
  • 表示されるが何故かVisual Studio Online に飛ばされてしまう
  • ApplicationInsights.configをクリックするとVSごとクラッシュしちゃって笑いが止まらない

…等、うまくいかない場合、Visual Studio の修復インストールで改善される場合があります。

でも…それでもうまくいかない…もうどうしようもない……そんな僕と貴方のための備忘録がこの記事です。
ここからは貴方自身がWizardになるのです。


必要条件の確認

作業に入る前に、環境がAI にマッチしているかどうか確認しましょう。


  • Visual Studio 2013 Update 3 以降 (以下「VS」と略)
  • Windows ストアアプリ 又はWindows Phone ストアアプリ のプロジェクト
  • Microsoft Azure のアカウント


※現状、Universal App の場合はWin・Phone それぞれ別個にAIを追加する事になります。Azure上の集計は別アプリ扱いです。今後どうなるのかは不明(統合するっぽい記述もありますが)。


以前のバージョンのAI の削除


StoreApp用のAIは、去年から今年1月までは「Visual Studio Online(以下VSOと略)上でテレメトリーデータを管理・閲覧」するものでした。
このVSO版は今後無くなることがアナウンスされており、現在使われているのは「Azure版」、AzureのPortal上でテレメトリーデータを管理・閲覧するものです。

そして、2015年2月現在まだPreview版のAIは…Web上のドキュメント、NuGetやVS拡張の説明等がVSO版とAzure版ごちゃごちゃに入り乱れているという大変スリリングな状態です。

以前のVSO版が入っている場合、まずそれを削除する必要があります。

NuGet パッケージの削除

ツール→NuGet パッケージマネージャー → ソリューションのNuGet パッケージの管理
でソリューションにInstallされているAIを確認します。
AIっぽいのが何も無ければOK。
何かAIっぽいのがあった場合は取り敢えず削除します。
何故かというと、説明文の記述が不足しており、コンソール上からVSO版とAI版を識別できないからです。Oh…

AI 拡張の「確認」

VSのAI拡張 (ツール→拡張機能と更新プログラム)を確認します。
VS2013 Update 3 以降をお使いの場合、何もせずともここにV2以降のAIが入っているはずです。
ここに無い場合・古いバージョンが入っている場合(0.7.0とか)…おそらく、修復インストールをするしかないはずです(探したのですが、どうもこの拡張機能のAIは単体では提供されていないようです)。

ApplicationInsights.config の削除

プロジェクト内にAIの設定ファイル ApplicationInsights.config が存在する場合、削除します。

ここまでの旧バージョンの削除でAIの右クリックメニューが表示され、Azure版だった場合…ここからWizardを使う事ができます。おめでとう!一番下の「完了!」へどうぞ。


AI NuGet パッケージのインストール


それでもダメだった場合、手動でNuGet パッケージをインストールします。
AI に必要なNuGet パッケージは全部で4つです。

AIの動作に必要な4つのPackage

依存関係にあるものは自動的に引きずられてインストールされるので、NuGet コンソールから手動でインストールする必要があるのは、2015年2月現在は以下二つです。

Win8.1 → Application Insights API と Application Insights for Windows 8.1 applications

WP → Application Insights API と Application Insights for Windows Phone 8.0 and 8.1 Applications

なお、AIはまだまだPreview版であり、また適用範囲が広い…Web用、DeviceApp用、JS用等、StoreApp用…ため、よく似た名前の別パッケージがごろごろしています。
パッケージを間違えないよう注意して下さい。以下、注意書きが多すぎて見づらくなってしまいました。すみません。

Windows / Phone 共通


Application Insights API
https://www.nuget.org/packages/Microsoft.ApplicationInsights/0.13.1-build00186
注意 2015年2月17日現在、このVersionが最新であるためここにリンクをはっていますが、必ずページ一番下のVersion History を確認し、最新のものを使うようにして下さい。

Windows 用


Application Insights for Windows 8.1 applications
https://www.nuget.org/packages/Microsoft.ApplicationInsights.WindowsStore/0.13.1-build00186

注意 2015年2月17日現在、このVersionが最新であるためここにリンクをはっていますが、必ずページ一番下のVersion History を確認し、最新のものを使うようにして下さい。

注意2
NuGet上には大変良く似た名前の別Packageが存在します。
Application Insights API for Windows 8.1 applications
https://www.nuget.org/packages/Microsoft.ApplicationInsights.Telemetry.WindowsStore/0.8.0-build10578
これはVSO用のPackageで、Azureでは動作しません。入れてはいけません。


Windows Phone 用


Application Insights for Windows Phone 8.0 and 8.1
https://www.nuget.org/packages/Microsoft.ApplicationInsights.WindowsPhone/0.13.1-build00186

注意 2015年2月17日現在、このVersionが最新であるためここにリンクをはっていますが、必ずページ一番下のVersion History を確認し、最新のものを使うようにして下さい。

注意2
NuGet上には大変良く似た名前の別Packageが存在します。
Application Insights for Windows Phone 8.0 and 8.1
これはVSO用のPackageで、Azureでは動作しません。入れてはいけません。

パッケージをインストールすると、プロジェクトに自動的にApplicationInsights.configが追加されます。

注意 この過程で、App.xaml にAIのリソース定義が自動的に追記されるのですが…このとき、App.xamlに自前で入れている空行やインデントは全て吹っ飛ばされるので覚悟してください。

ここまでは単にローカルにパッケージを追加しただけで、Azureとは紐づいていません。


Azure 上でのAI エントリ作成


Azure上にアプリ毎のAIエントリを作成し、インストルメンテーションキーを取得し、ApplicationInsights.config に埋め込んでAzureとアプリを紐づけます。

portal.azure.comにログインし、AIのエントリを作成します。
※ 旧管理画面…manage.windowsazure.comからは作成できません。

画面左下の「+追加」→Application Insights 、と辿ります。


  • 名前 名前です。「PICT8」、「WWC.Phone」など自分で分かる名前で。特にアプリ名等と一致させる必要は無いです。
  • アプリケーションの種類 Windows Phoneアプリケーション 又は Windows ストア アプリケーションを選択します。
  • リソースグループ AIで使用するリソースを選択します。無い場合は適当に作ります。
  • サブスクリプション お使いのサブスクリプションを設定します。
  • 場所 2015年2月現在、米国中部のみ選択可能です。

画面下の「作成」をクリックすると作成されます。

ここの「プロパティ」をクリックすると、インストルメンテーション キー、GUIDが表示されます。

Azure のAI→プロパティ ボタンで
インストルメンテーションキーを表示


これをコピーし、
プロジェクトのApplicationInsights.config の 「InstrumentationKey」に貼り付けます。
ApplicationInsights.config に
インストルメンテーション キーを貼り付ける


完了!

これで基本部分は終わりです。
アプリをDebug Buildして動かすと、数秒でAzureのPortal 上にテレメトリーデータが反映されます。Debugビルドではデータ送信頻度が高くなっているためです。
Release Build では確か1日1回?それくらいの常識的な頻度です。

また、この状態でAIの基本的なテレメトリーは既に動作しています。
セッションの開始・終了、ページ遷移のイベント、送信元のデバイス情報等です。

アプリ独自のカスタムイベント、カスタムテレメトリー(数値や文字列の送信)を追加する事もできます。
詳しくはMSさんのドキュメントを参照して下さい。

なお上でも触れましたが、MSDNのドキュメントはVSO版とAzure版、サーバ用とStoreApp用が入り乱れてカオスな感じになっています。
この↓カバーページから辿ると、比較的よくメンテされたAzure版のドキュメントを読むことができるのでお勧めです。

Application Insights documentation
http://azure.microsoft.com/en-us/documentation/services/application-insights/



又、VSO版と比べて…Azure版は随分細かいデータまで送信されるなという印象です。データの扱いやプライバシーポリシー、アプリの説明云々についてはこの記事では触れませんが、今まで以上に注意して扱う必要があるように感じられます。

最後に


先日、AIのNuGet Packageを最新版に更新すると、ローカルで動作はするもののWACKに通らなくなりストアに上げられなくなるという事故がありました(2月17日現在は修正版が上がっているので大丈夫)。
Preview と言ってもその完成度は様々ですが、AIのPreviewは結構ドキドキ感の強いPreviewです。気合です。
そして判らない事があったらMSDNのAI Forumでばんばん質問しましょう!

MSDN Forum - Application Insights
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/vstudio/en-US/home?forum=ApplicationInsights



2015年2月10日火曜日

Windows ストアのアプリ認定にかかる時間調べ(2015年1月版)

2014年12月中旬から2015年2月頭まで、ストアにアプリを提出した後、どれくらいで認定・リリースされていたのか?自分のアプリでまとめてみた、という記事です。

2014年12月中旬~2015年2月初旬
PICT8とWheel World Clock、合わせて12回

平均値を出すと、

平均値

これの読み方と、最近のテストの傾向を挙げると…

現在、ストアの認定テストは「コンテンツ適合性テスト」…コンプライアンステストとも呼ばれ、ざっくり言うとエロス暴力酒薬のような宜しくないものが含まれていないかの有人チェックは、「毎回やるわけでは無い」ようです(正式なアナウンスあったかどうかちょっと記憶が無いのですが)。
上の例で見ると全12回の内、有人チェックがあったのは1回。
このコンテンツ適合性テストが行われる場合テストが完了するには数日かかりますが、無い場合は全部で1時間ちょいで終わります。

また、コンテンツ適合性テストが行われたかどうかは、ダッシュボードの「認定レポート」でも確認することができます。

コンテンツ適合性テストが無かった場合の認定レポート

コンテンツ適合性テストが行われた場合の認定レポート
上の例と比べると「コンテンツの適合性」という項目が追加されているのが分かります。

で、気になるのは「どういう理由でコンテンツ適合性テストが行われるのか?」ですが…これについては全く判らないです。ランダムなのかな?という気はするのですが。
なお、建前としては「毎回一からテストをする」事になっており、前通ったから次も通るとは限らないです(コンテンツ適合性テストは人によりさじ加減がかなり違います)。

また、最近は上のように随分短くなっているのですが、例えば2013年~2014年くらいはほぼ「毎回」コンテンツ適合性テストがあり、毎回数日掛かっている頃もありました。

この先どうなるか判りませんが、Phone と合流してもこの調子の素早い認定が続いて欲しいなと切に願う次第です。






2015年2月8日日曜日

DDLGで製作しているアプリのWin10 bld9926 動作状況

私が作っているストアアプリの、Windows10 build9926 での動作状況について簡単にまとめます。

方針としては、

  • 今年四月の開発者イベント //build 2015 で方向性が出るまでは特にWin10用の修正は行わない予定
  • が、現状特に困る部分があった場合はその限りではない

という感じです。
下で触れられていない気づいた点等ありましたらお気軽にお知らせください。

全アプリ共通


  • Win10でのシステム既定フォントの変更により、これまでメイリオで表示されていた文字が游ゴシックで表示される部分が多いです。
  • 現在のWindows 10 の仕様により、タッチ操作でアプリバー(Win8 では画面下・上からのスワイプで表示されるメニュー)、設定チャーム(Win8 では画面右からスワイプで表示)が使いにくくなっています。

Win10 build9926 での操作方法は、

アプリバー

タッチ


  1. 画面上からスワイプしてタイトルバーを表示
  2. 左端の「三」をタッチしてメニューを表示
  3. メニューの「… App Commands」でアプリバーを表示

マウス

今まで通り右クリックでアプリバーが表示されます。

設定チャーム

タッチ





  1. 画面上からスワイプしてタイトルバーを表示
  2. 左端の「三」をタッチしてメニューを表示
  3. メニューの「Settings」で設定チャームを表示

マウス

  1. 画面上部をクリックしてタイトルバーを表示
  2. 左端の「三」をクリックしてメニューを表示
  3. メニューの「Settings」で設定チャームを表示


今後の方針


PICT8・Wheel World Clock については画面下部にアプリバーを表示するためのボタン(横長で、右端に「…」が表示されている)があるため使いにくさは多少緩和されている物と思いますが、
futa8・WiFiSD8・ごみ出しカレンダー についてはボタンがありません。
このため、これら3アプリについては順次、PICT8のようなアプリバー表示ボタンをつけたVersionをリリースする予定です。

アプリバー表示ボタン
PICT8・Wheel World Clock には付いています



以下は各個の状況です。

PICT8


動作

ほぼ問題ありません。

細かい部分


  • PDF・Zipを開いた場合、最初のページのズーム倍率がおかしくなる場合が多いようです。ページ送りを行うと正常な倍率に戻ります。
  • フォルダを追加する際、「ライブラリ」のルート…例えば、ライブラリの「ダウンロード」を追加しようとするとエラーになります。ダウンロードのもう一階層下のフォルダを指定すると追加できます。

futa8


動作

問題ありません。

細かい部分


  • 現状、特に気づいた所は無いです。ただ、ストアで「Win10で動かない」旨のレビューを付けてくださっている人が居るので気になっています。自分も動かない、という事がありましたらお知らせいただけると有難いです。

Wheel World Clock


動作

問題ありません。

細かい部分


  • 公開初期のバージョンでは、背景画像を指定した場合にアプリケーションが異常終了する、指定しても描画に反映されない等の不具合がありましたが、現在ストアに上がっているバージョン(1.1.0.7)で修正・対策済みです。

WiFiSD8

http://apps.microsoft.com/windows/app/wifisd8/1f490d0d-4c05-4417-ac24-f51c24e29c2b

動作

問題ありません。

細かい部分





  • 現状、特に気づいた所は無いです。

ごみ出しカレンダー


動作

問題ありません。

細かい部分





  • 現状、特に気づいた所は無いです。