Windows 10 Mobile
build 10572から、「Device Portal」が利用可能になりました。
これは、Windows 10 Mobile (以下Win10M) の実機自身がデバイス管理用のWebPortal を持ち、そこにPCからLANで接続できるよーという仕組みです。
※ Win10 IoT では既にある機能だそうです(IoT触った事無い)。
PC上のブラウザでDevice Portalを開き、ここから
- 実行中アプリのリスト
- アプリの追加・削除
- 実行中プロセスのリスト
- パフォーマンスモニタ
- デバイスツリーの表示
- ネットワークモニタ
等、タスクマネージャ+デバイスマネージャ的な操作が可能になります。べんり。
以下簡単な使い方です。…デバイスの都合上、英語・日本語とテーマ黒・白がごちゃ混ぜになっています。ご容赦下さい。
なお、現在 VS2015 から Win10M 10572 への UWP App Deployに失敗する例が多いようです。このDevice Portal、またWinAppDeployCmd の配置、RemoteDebugは出来ないのでVSの代わりにはなりませんが、取り合えずアプリ動かせられれば何とかなる、場合には役に立つかと思います。
1. Win10 Mobile 側の準備
まず、開発者モードをOnにします。
Settings > For developers > Use developer features で、Developer mode を選択。
次に、今回使うデバイス ポータルとその認証をOnに。
認証無しだとIPアドレス分かれば上で説明した機能が丸出しですので、認証はOnにしておいたほうが良いと思います。
ここで表示される
Win10M 実機のIPアドレスは後で使いますので覚えておいてください。
最後に、同じページの Device discovery を On にセットし、「Pair」をタップ。
電話はペアリング待ち受け状態になり、ペアリングに使うパスフレーズが表示されます(別にパスワードでは無いのでここで貼っています。ペアリングを試行する度ランダムに生成されます)。
2. PCからWebブラウザでアクセス
Webブラウザで、先ほど表示されていたIPアドレスを開きます。
証明書に問題があるそうなのですがここは続けます(こういうのそのままにしてるとひろみちゅ先生に全人格を否定されるレベルで怒られそうなので何とかしてほしい > MSさん )
未認証の場合、Set up access というページに飛びます。ここで、Win10M上に表示されていたパスフレーズを入力します。
すると、左ペインに表示されている各機能が使えるようになります。
アプリのインストールは「App」からです。
VS2015でビルドしたアプリ パッケージの
.appx or .appxbundle ( appxuploadでは無い)を指定します。
ここまで見てお気づきかもですが、このDevice Portal、前に記事に書いたWinAppDeployCmd と機能的に似たところが多いです。WinAppDeployCmdも同じWebService叩いてるだけなのでは?
ただ、上手く行かない場合の診断ログ等はWinAppDeployCmd の方が詳しいので…併せて使うと便利かと思います。
WinAppDeployCmd を使ってUWP App を Win10 Mobile にインストール