基本的に、MSさんが自分で技術やプラットフォームの終了を宣言する事は少ないです。Silverlight も VB6 も一応まだ生きてはいます。HTML + JSもまだUWP App の一部ではあります。Lightswitch 、覚えておられるでしょうか。
では上に挙げたような技術に資源が投入され、活発に開発が続けられているかというと、もちろんそんな事は無いのは私もあなたも良く知っている所です。Silverlight はもうEdgeではサポートされていませんし、WinJS の改良も望めません。HTML+JS App、Build 2011の頃は今後 StoreAppのPrimary Language になるくらいの勢いがありましたが、Build 2016では遂に一つのセッションもありませんでした。
個人的な見解ですが、こういう場合、エンジニアは自分で見切りをつける必要があるように思われます。
Windows 10 Mobile も、残念ながらこのコースに入っているなというのが私の感想です。2015年一杯はまだ活動が続いていたように見えました(覚えておられるでしょうか?Lumia 950/XLが出たのは2015年10月、Win10M RTMとして更新が始まったのは12月です)。しかし、2016年以降の現状は…
- 2016年2月 のLumia 650 が最後のHardware投入となりました。Lumia 750・850 はキャンセルされました。
- 2016年2月 Xamarin社 をMicrosoft が買収しました。4月のBuild 2016でXamarin 開発環境の無償化が発表されました。
- 2016年2月 Project Astoria ... Android App を Windows 10 Mobile 上で動かすFramework、の終了が発表されました。前年のBuild 2015で発表され、App Gap を埋める重要なKeyとなるはずでした。しかし、Closed Previewが始まった直後にMS側の反応が極端に減り、先行きが危ぶまれていた所でした。
- 2016年4月 のBuild 2016 ではWin10M のセッションはほぼ有りませんでした。
- 2016年以降、いくつかの開発系の新技術が紹介されましたがWin10M は未対応・後日対応となる場合がほとんどでした(Mobile Center 等)
- 2016年以降、Office等のMS製アプリがiOS・Androidにリリースされましたが、Win10Mにはされていません。
- Win10 は2016年夏のAU・2017年春のCU と2回大きな更新がありましたが、Win10Mについて目立った新規機能の追加はありませんでした(Coreの更新に伴う変更はありましたが)
- 2016年7月 Edgeの機能拡張サポートからMobile が外れている事がわかりました。
- 2016年9月 のIgnite では Continuum for Phone の機能拡張(Multi Window Support)が紹介されましたが、CU に載ることはありませんでした。
- 2017年2月 のCreators Update Developers Day でWin10M についての言及はありませんでした。
新規投資・開発はほぼ止まっているように見えます。
例えば今後(Surface Phoneのような)新機種が出る、RS3 に向けて新機能が載る、という話は…もう無いのだろうなというのが以上を踏まえての私の感想です。
ただ最初に書いたように、即停止する事は無く、RS3 に向けた更新は続くのだろうとも思います(Build Numberからすると、Coreから外してBranch切ったようにも見えますが…)。Elite x3のような機種もある以上、せめてContinuum for Phone の拡張くらいはやってほしいなとは思いますが。People は…どうでしょうか。
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MSさん側で止めていても、こちらがApp を作り続けるのは勝手ではあります。例えば、別に今Sliverlight で何か書いても咎められることは無いわけです。使ってくれる人の数を脇に置けば。
脇に置けない場合、作り続けるのが困難であるのもまた自明であろうと思われます。
…個人的には2016年半ばくらいまではまだ作る気あったのですが…上に挙げたような外的な状況、加えてWin10M 自体の機能、実装等、またリリース済みアプリの使用状況・ユーザー数も含めて考えると、なかなか難しいかな…というのが現在の所です。
(2017年6月…Astoria と Xamarin の件を追記しました。なんで忘れてたのか… 個人的にあーこれはもうダメかなと思ったのがこの時でした。)
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