Windows 8/RT/Phone ストアアプリで使える広告プロバイダはいくつかありますが、その中で少し珍しい立ち位置のプロバイダがAdDuplex です。
トップページのこの画像で全て説明出来ている気がします |
使い方によってはストアアプリのユーザー数、ひいては広告収入を「結果的に」増やせる「かもしれない」AdDuplex、仕組みと使い方を簡単に説明してみよう、という趣旨の記事です。
内容上、銭だ金だ収益だと生臭い話になってしまいますがご容赦下さい。
(なお、この記事は広告企画では無く、AdDuplex から何か貰っている訳でもないです。頂けるなら拒みませんが!)
AdDuplex とは何か
広告収入を得るのが目的では無い
一般にアプリ上に広告を出す理由といえば、普通は、広告クリック又は表示でプロバイダから収益、銭、お足、ぜぜこを得るのが目的です。
ですが、AdDuplex の場合、広告を表示してもアプリ製作者には一銭の収益もありません。
では使用する動機は何か?というと、
「アプリの広告」をお互いに出し合うシステム
AdDuplex に登録すると、あなたのアプリの広告が、他のAdDuplex に登録している多数のアプリ上に表示されます。そしてあなたのアプリ上には、他の登録しているアプリの広告が表示されます。
なお、あなたのアプリが他アプリの広告を「10回」表示すると、他のアプリはあなたのアプリの広告を「8回」表示します。この差分「2回」を有償広告として販売することでAdDuplexは収益を得る、というシステムになっています。
なお、あなたのアプリが他アプリの広告を「10回」表示すると、他のアプリはあなたのアプリの広告を「8回」表示します。この差分「2回」を有償広告として販売することでAdDuplexは収益を得る、というシステムになっています。
例) futa8 上に、他アプリの広告が表示されている様子 |
例) 他のアプリ上に表示されるfuta8 の広告 |
アプリ広告を出す事によって、ユーザー数が増える(といいな)、そして結果的に広告収入が増える(かもね!)……という、ロングスパン、又は随分気の長いシステムです。
ストアアプリの広告というと現状Microsoft Advertisement がメインですが、広告枠を作れば毎回必ず配信されるという訳では無い事、時期によっては広告配信が激減する事があるのはアプリ開発者なら良くご存じの事と思います。
広告枠を空白にしておくくらいなら、フォールバック先としてAdDuplex を表示しておいたほうが少しはマシ、というのは、ある程度、使う動機に成り得ます。
「そうは言っても、お金にならないんじゃなぁ…」と言われるかもしれません。
お金は大事です。僕もお金が超欲しいです。が、
ただ、正直な話…
アプリのユーザー数がある程度増えない限り、アプリ上広告を幾ら出しても…その収益は雀の涙、というのも又事実です。収益に至るにはまず、アプリを使って頂けるユーザー数を増やす必要があります。そこに至るまでのブースターとしてAdDuplex はおそらく有効です。
そういう意味なんですね。 |
例えば、アプリ公開当初はAdDuplex の表示割合を多くしてまずはアプリの告知に努め(※1)、ある程度ユーザー数が増えてきた所でMicrosoft Advertisement のような収益の上がる広告に切り替えていく、というのも一つの手法でしょう。
また、他に利点を上げると、
- 使用料が掛からない(※2)
- 広告媒体が同じストアアプリであるため、ストアアプリを使ってくれそうな人に広告が届く
- Windows 8/RT の「ストア」機能が今のところいまいち(※3)……面白げなアプリが見つかりにくい現状なので、AdDuplex で表示されるアプリ広告はそこそこクリックしてもらえている
※1 他アプリに表示される自アプリ広告の数は、自アプリに表示する他アプリの数に比例します。
※2 出稿料を払い自アプリの広告をより多く表示させる、というオプションもあります。
※3 Win8.1 で多少改善されそうですが…
それともう一つ、使うと便利な点がありまして、
アプリの使用状況を知る事ができる
登録が完了し、アプリ上に広告が表示されるようになると、AdDuplex ウェブサイトのDashboard ページでアプリ統計資料が確認できるようになります。
1日あたりの、
- 他のアプリが表示した、自アプリの広告数
- 自アプリが表示した、他アプリの広告数
- 他のアプリが表示した、自アプリの広告クリック数
- 自アプリが表示した、他アプリの広告クリック数
- 自アプリのアクティブユーザー数
最後の「アクティブユーザー数」がポイントです。「1日の内にAdDuplex 広告を表示したユーザー数」、つまり実際にアプリを使っている人数が判る、というものです。
これはWindows Store のダッシュボードに表示される「アプリのダウンロード数」では判らないリアルな数字でして…ダウンロードしてちょっと試してハイさようなら、というのはとても多い訳で…
あーXX人しか使って無いのん…と絶望するなり、こんなに使ってる人いるの?!と喜ぶなり、1日の広告収益をユーザー数で割ってみて何か納得してみたりと、色々な使い方が考えられます。
※ ただし、Microsoft Advertising が表示されない場合のフォールバック先としてAdDuplex を使う場合、最近(2013年9月)のようにMicrosoft Advertising 広告がほぼ毎回表示される状況だと正しくカウントされません。1日に1度はフォールバックでは無しに先にAdDuplex 広告が表示されるような仕掛けが必要です。
……簡単に説明するつもりが随分長くなってしまいました。
実際の使い方、アプリへの埋め込み例等は日を改めて記事にしたいと思います。
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